NY暮らしのあれこれ

アラサー女性のNY生活日記。街歩き、日々のこと、旅行、プチ情報

<METオペラ>ロックダウン1ヶ月前最後の鑑賞。フィガロの結婚 素晴らしい歌声のソプラノでした

今季のフィガロの結婚がおススメだというので、序曲が有名だし一度観てみたかったのもあって、行ってきた。

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土曜日で1番安い席で$43、手数料入れて50ドルだったかな。1番上のファミリーサークルの、バルコニー席といって舞台に向かって正面ではなくて垂直方向の壁際にある席だ。舞台の一部は見えないが、個人的には、舞台に少し近くなって好きなのだ。

 

バルコニー席の中でも本当に前の方だと(最前列の1,2席目だったかな)以前にほぼ見えなかったことがあったので、バルコニー席の中でも後ろの方がいいかというのが経験上わかった。バルコニー席は、3人ずつ一区切りになっている。

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そして、今回はLeft、左側の、後ろから3番目の席だったが、着いた時に一悶着あった。最初イスが舞台に対して垂直に配置されていたので、首を思い切り曲げないと舞台見えない!そしてこれだと後ろの2人の席の足が入らなそうなので、斜めに配置して座っていた。すると、その3人ひとまとまりの1番後ろの席に来たおじいさんが、そんな角度にしたらこっちのイスに座れないじゃないか、あとであなたの隣に来る妻が入れないじゃないか、戻してくれ、と強めの口調で言う。いやいや、戻したらもっと狭いし、そもそも狭くてこれ以上詰められない、と言っても、拉致があかなかったので、仕方なく垂直にしてみる。その後に来た奥さまと思われるご婦人、わたしの隣に座ったのだけれど、「この席はこうやって斜めにすると、舞台がよく見えるのよ。私たちはこの席をsubscribeしていていつも座っているからよく知ってるの」と、逆に座り方を先ほどの角度に直すよう勧められた。

ほら、そうでしょう。。というか、ご夫婦でいつもここに座っているのね。

 

もっと後ろにつめていいわよ、とも言ってくれて、少しお話をしたが、とても優しい人柄のご婦人だった。だんなさんであるおじいさんも急に大人しくなり、この奥さまが優しく包み込むような人なので、気難しい?だんなさまとうまくマッチしていい夫婦でいるのだろうなあ、と思った。

 

舞台が始まる。ソプラノと、メゾソプラノの歌手の声がとても素敵だった。テノールのベテラン風なおじさまも。

 

そして、舞台が始まってから5分後くらいに、前の席に男性が遅れて座った。舞台の中盤になり、そのジャンパーに目が行き、髪型で、はっとする。知り合いの男性と確信。いつもそのお気に入りで着倒して年季の入ったジャンパーを着ているから。

こんな偶然があるのだと思い、驚きでしばらくオペラの内容が入ってこなかった。最後の最後に声をかけたら、声かけてくれてありがとうと。私のようにもっと早くに気づいて声かけられるのを待ってたのだろうか 笑

 

オペラの話がほとんどないが、オペラは素晴らしかった!!

 

喜劇で、楽しいし、モーツァルト!!の音楽ばかり堪能して、歌手も本当に美しかった。3月にはすべてが休演となるなんて誰も予想していなかった。ニューヨーク生活最後のオペラになったかもしれない、観に行ってよかった。