NY暮らしのあれこれ

アラサー女性のNY生活日記。街歩き、日々のこと、旅行、プチ情報

<NY生活>新型コロナウイルス 対策後、静まり返った昼と夜

昨日からレストランやカフェの持ち帰りのみ営業が始まった、3月17日火曜日。美術館もブロードウェイも閉まっている。こんな時に来ている観光客の人が気の毒になる。

 

この日はミッドタウンのホールフーズ に買い物に出かけてみた。そして夜、タイムズスクエアの付近を歩いてみた。どんな様子だったかかんたんに記録したい。

レストランは閉まっており、道は普段よりも人通りが少ないが、春の雰囲気を感じたり、人がいるのを見るとなんだか安心した。

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ブロードウェイの劇場やタイムズスクエア付近も寂しい雰囲気。
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いつもいる、無許可で有名なキャラクターの着ぐるみを着て、フレンドリーに近づいてきて写真を撮るとお金を請求するというあくどい商売をしている輩も、観光客がいないから商売上がったりといった感じだ。いつもは広場にいるのが、カモが少ないので、地下鉄の入り口で待ち構えて、すかさずニーハオと声をかけてくる着ぐるみもいた。無視する。

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ホールフーズ マーケット、先日の投稿で、先週は買い込み客で棚が空っぽだったのが、今日の午後は通常の雰囲気だった。肉や卵、野菜は豊富にあり、パスタも少しあった。

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Amazonのお米が品切れ、またはいつもより3倍にした業者がはびこっていたが、ホールフーズ にかろうじて1kgのお米も、少しあった。

 

中央図書館は閉館していて、周りもいつもより閑散ととしていた。

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ブライアントパークには、お天気の中ベンチに座ったり、卓球をする人など、のどかな雰囲気だった。

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そして、日本食スーパーのサンライズマートに納豆のまとめ買いに行くと、お米が豊富にあった。

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店員に聞くと、ずっとなくて、ちょうど入ったところだという。持ち帰るには歩く必要もあるので、ここで買うのかかなり迷ったが...そして$22で、Amazonよりも若干高いのだが、いつも買っているnishikiのお米6.8kgを購入することにした。リュックで背負って30分の道のりを歩かねばならないが、いつ入荷するか分からないとAmazonの購入ページには書かれていたので、買っておこうと思った。今家にあるお米は2kgほどなので、2週間もしたらなくなる。

リュックに入れて、重い荷物を背負って帰った。。いい運動だ。

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そして、夜9時頃に、ずっと家でこもっていた夫が散歩も兼ねてと、タイムズスクエアの様子を見に行くことにした。人が少ない。不穏な人もいるので、警察は多く出ており警戒している。

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いつもこの時間は人で賑わっているはずのヘルズキッチンも、多くのレストランが閉めており暗く、人通りがない。深夜2時かといった光景だった。レストランが閉め切っている通りは明かりもなく、人もいないので怖かった、危ない雰囲気を察知して走った。

 

そしてブロードウェイ劇場も閉めているので、この通りもいつもは人と車で賑やかなのが、ガラン。。

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観光客が減った分、お店も開いていない、暗い道では治安の悪化を少し感じた。

ゴーストタウンのようだった。治安が良くない街って、このように夜は人通りがなくなって危ない雰囲気なのだろうなと、、想像された。

 

街に元気がなくなっているけれども、一刻も早く感染拡大を食い止めるために、気をつけて生活しなければ。

 

連邦政府から15日間の行動指針も発表されていて、そこには10名以上で集まらないようにということも書かれていた。

まだ屋内退避令は出ていないが、これ以上経済や生活が悪化しないように、祈る。

 

 

#新型コロナウイルス  #ニューヨーク生活

 

 

 

 

 

<NY生活>新型コロナウイルス対策が発動 Studio暮らしで思わぬ問題発生

先週から私の語学学校はオンラインになり、今週3/16からの週は夫がリモートワークになった。NYの公立学校も4/20までオンラインになる。病院や宅配人、飲食店やスーパーや、オフィスで働かないとならない人以外の多くの職場がリモートワークを始めたようだ。

 

3/15(日)の領事館のメールより抜粋

NY市:
・3月16日から市内の公立学校を閉鎖し、再開は早くとも4月20日になると発表
・学校を閉鎖しても、3月16日の週については持ち帰りの昼食(grab & go)を学校で提供する
・3月23日からオンライン授業を導入する
新型コロナウイルスに対応するため、明3月16日、市内の病院に対して急を要しない手術の中止を求める行政命令(Executive Order)に市長が署名する
・3月24日に予定されているクイーンズ区長の選挙を中止する
・すべてのシニアセンターを閉鎖するが、高齢者に対し、同センターで持ち帰りの食事(grab & go)は提供する
・レストラン等の業界に対しては収容率を50%以下に抑える規則の遵守に関する取り締まりを実施する
新型コロナウイルスに対応するため、体調が悪い場合には3~4日程度自宅で様子を見た上で、改善が見られない場合には医師の診断を受けるようにする

 

夫はリモートワークになり家で仕事をするし、私も学校に行かないから家でオンライン講義。なんてできるわけない!

 

なぜならStudioといってワンルームの構造なので、ずっと同じ空間にいることになり、夫はそんな環境で仕事に集中するのはできないのだ。私はバスルームにこもるしかない(泣)

と思って、アパートのアメニティといって共有の設備が色々あるのだが、作業ができる机やソファなどがあるラウンジがあるのでそこで作業しようと行ってみたら混んでいる。リモートになった人が多くいるので、いつもは使わない人もラウンジを使用しているのだ。長い机も満席の10人が向かい合って座るので、コンセントも足りないし、人との距離が近い。

 

これはこのスペースも使えなくなるなと思っていたら、案の定、17日火曜日からはアメニティスペースが完全閉鎖になった。

先週からのフィットネスのクラス中止、子供室の閉鎖に続き、完全にだ。

 

それではどこで作業する環境を確保しようという問題が。。カフェに行こう。と思ったら、

 レストラン、バー、カフェは持ち帰り(take out)か宅配(delivery)のみの営業になる

というニュース。

 

既にブロードウェイ、メトロポリタンオペラやカーネギーホール等は先週の金曜日より休演を発表しており、美術館などの施設も閉め始め、イベントの中止発表も相次いだが、レストランの営業の制限が発表されて衝撃だった。出かける場所がなくなる。

 

3/16(月) 領事館のメールより抜粋

レストラン、バー、カフェは持ち帰り(take out)か宅配(delivery)のみの営業に制限

・ナイトクラブ,映画館,小劇場,コンサート会場は閉鎖

映画館,ジム、カジノは完全に閉鎖する

・50名以上の集会を禁止

    

ジムは完全に閉鎖。夫の通っていたジムも、アパートの会員制ジムももちろん閉鎖。夫も家で仕事をして、レストランにもジムにも行けないので気分転換の方法を考えないとと言っている。

座ることができないようにスタバを見ると椅子が無くなっていた。カフェにも行けない。図書館も3/14~閉まるとあった。場所が無い。

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そして、アパートのアメニティも閉鎖され、studioで夫が仕事をするとなると、私はどこで作業しようという問題が発生。ここは、家にいさせてもらえるといいのだが。。家での仕事はただでさえ効率が良くないというのに、私はいると何をしていようと集中を阻害するので。じゃベる必要のあるオンライン授業はバスルームで受けるか、外を(雨でなければ)歩きながら受けるという選択肢になるか.....

 

市としては、不用意に出かけるなということなので、家にこもるのが正しいのだろうが、実際上、そうはいかないこともある。

制限が有る中でも、できる事に目を向けよう、家でできる事を楽しもう、と気持ちを切り替えた週末だったのだが、夫のリモートワークが始まると同時に、私が家にいること自体が難しくなるとは思わなかった。家に夫がいて集中する環境をつくるために、私はどこで静かに過ごそう、と考えると、カフェも図書館もない、外に行けないなら家しかないということか。市の対策は、出かけるな、ということを強制的に実行させるためのものなのだろうから、家にいるのが理にかなっているのは分かる。

 

だが、私は大人だからまだいい、これがワンルームのうえ、小さな子供だったら、仕事どころではない。各自が仕事や勉強に居場所がない。そして、家にしかいられないし、あらゆる趣味や息抜きのレギュラーな予定も、単発の予定もいくつか無くなったから気分転換の方法も限られて、ストレスがたまって逆に免疫力が落ちそう。

 

というジレンマをかかえながら、いまなら人がいないオフィスで夫が仕事をすれば解決するのに、と密かに思うのだった。

 

流行は深刻であるし、全員が拡大防止に努める対策をするのは分かる。が、私たちだけではなく、これからストレスをかかえた人間が変なことをしでかさないか。居場所をなくした人は、どこに行けばいいのか。うまく対処していかなければならないなあ、困った。

 

    

 

#新型コロナウイルス  #ニューヨーク生活

<NYの日常>ハドソン川沿いウォークのすすめ コロナ騒ぎの中でほっと一息

リバーサイドを歩きながら、友人の家に向かった。

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3/17からニューヨーク市の全てのレストランは飲食できなくなり、持ち帰りだけになる。その前日、友人と行こうと思っていたレストランが臨時休業だと知ったので、 その友人が、リモートワークになったしうちで昼ごはん食べない?と誘ってくれた。

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いい天気だったのと、地下鉄に乗るのと時間がそんなに変わらない(一駅しか乗らないうえ駅が遠い)し、あまり地下鉄には今はコロナで乗らない方が懸命だしと、歩いて行く事にした。と言いつつ、歩くのが好きだし、一回$2.75の地下鉄代はばかにならないので、コロナ関係なく歩いたと思う。

30分程、ハドソンリバー沿いを歩く。

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心地いいなあ。かもにハトに散歩する人たち、平和だなあ。

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ランチは、ラムのオーブン焼。french cut ramb chopsフレンチカットといういい部位で、grass fed(草を飼料として与えている)なのでけっこういいお値段なのだが(約2500円/500g)、それでもアメリカの方が安いということでいい買い物をした、と友人は言っていた。

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野菜たっぷりの茶そばと、一晩マリネしたラムのオーブン焼き、おいしかった。そして不安になるようなニュースや制限が増える日々の中で、ほっこりした。

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食器もかわいかった。

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友人は、ついこの間まで小さな娘っこと一緒に住みながら働いていたが、娘さんは自国で働いている夫に来てもらって国に帰り、残り一ヶ月のつかの間の自由を満喫するところだったのだ。仕事の後は今まではプリスクールの送り迎えと食事の支度をしていたが、これからはアフターファイブをレストランやジャズバーや劇場にそのまま職場から直行するんだ!とワクワクしていたのが、夢の話になるとは思いもよらなかった。。

 

そして、少し曇った空のもと、川沿いを帰る。

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柳の木も新芽が出てきてきれい。

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スイセンが急に咲き誇っていた。

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歩く人もそこそこいる、みんな行く所がなくなって、散歩がいい気分転換だ。散歩すら憚られる人もいると思うけれど、春に向かっている景色を見て、少しリフレッシュするのは心の健康にもいいね。

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何より、レストランはダメだったけどお家でのランチに誘ってくれて、ゆっくり過ごさせてくれた友人に感謝。楽しかった。できることを見つけて楽しもう。
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<Brooklynの半日>Williamsburgでブランチとちょこっと散策 コロナに負けず

3月の半ばの週末15日、とっても気持ちのよいお天気の日、ブルックリンのWilliamsburg(ウィリアムズバーグ)を午後に友人とさくっと半日散策した。少しだけひんやりする日だったが日なたはぽかぽか。ウィリアムズバーグは、コーヒーショップや小洒落たお店が多くあり、散策の楽しい場所だ。

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この週末は新型コロナウイルスの非常事態宣言の影響もあり、週末に向けてスーパーの食品やトイレットペーパーが無くなり、翌週から公立学校のオンライン授業開始や多くの職場がリモートワークを始めるなどの変化の狭間。

駅に向かう道、歩いている人は少ないけれど、そんなときにも街路樹の花が一部ほころび始めていたのを見つけると、心もほころんだ。

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そして、散策は13時頃、ブルックリンのMacy Ave.駅からスタート。駅の周辺は少し雰囲気が不安なので、人が歩いていて明るい道を選んで進む。

☆ブランチ

Rabbithole

日本で言ったら古民家カフェだろうか。和の要素は無いが、アンティークな感じで落ち着く。

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ブランチメニューが9ー17時まで。インテリアはアンティークな感じで、奥には小さな中庭もあり、しゃれていて心地良い雰囲気のお店だ。

 

この日は、人の距離を取る対策として、NY市がレストランとカフェの収容率の50%に抑えるようにと指示があったばかりだったので、店に着くと空席はあったがweiting listに登録するように言われる。でも長くても30分だと言われて、テキストメッセージ(SMS)が届くので、周辺をふらふらしていると、10分後にはテキストが届いたので着席できた。

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メニュー、読むだけでもどれもおいしそうだった。eggs benedict, abocado toastとも迷った結果、croque madame(クロックマダム) $15と stuffed french toast(スタッフド・フレンチトースト)$15、そしてlatte(カフェラテ)を注文。 

 

クロックマダムもフレンチトーストも、home made briosch(自家製のブリオッシュ)を使用していて、そのブリオッシュがやわらかくておいしい。クロックムッシュは絶妙のチーズ加減、やわらかくておいしい。フレンチトーストは、2枚重ねの間にたっぷりのバターのような魔物が挟まれていて、とろけて甘くおいしい。

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2人で半分こして、ブランチにピッタリのメニューだった〜

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甘いのでラテも合う、ラテに使われているコーヒーも美味しく感じた。

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お会計はチップ込みでひとり$25、店内の雰囲気とゆったり流れる時間、ブランチメニューも満足のいくおいしさで、数少ないレストラン経験の中でも指折りのお気に入りのブランチ場所になりそう。女子のブランチにぴったり。このときは席数半分だから近くに人がいなくてよけいに静かに食べたり話せたりできたかも。

 

 

では散策〜

洋服やおしゃれな雑貨屋が点在していて、ウインドウを見るのもたのしい。

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ただ、この日は、COVID19から従業員とコミュニティの安全を守るために、休業しているお店もちらほらあった。supremeも休みだった。

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☆パンや La Bicicretta bakery

人が集まっていて、google mapでみると☆5点。5点なんて見た事無いねと、入ってみる。

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新しい雰囲気でおしゃれ。ドリンクとパンが買える。店内にはちょこっと1組分の席があった。聞いたらオープン4ヶ月と。そしてなんとバゲットが$2。うそでしょ、ニューヨークで$2で買えるバゲットがあるの!?

帰って食べたら、パン好きの私なのだが、味も食感も申し分無くおいしい。近所にあったらいいな〜 Portlandのシンボルがディスプレイされていたからポートランドから来たのかな。

 

☆Mucin

ここの食器、アーティスティクでもあり可愛く普段使いできるようなデザインでもあり、とても素敵。まだ持ってないけれど。割れ物だから買うか考えるけども、ほしいなあ。

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日本でも買えるらしいけれどずっと高価なんだって。かわいいどんぶりがあって、$40位だったのでちょっと迷ってます。

コロナ対策で、一回の入店10名までにしていると書いてあった。入店すると、バスルームで手を洗うように言われる。ちゃんと対策している。店のディスプレイのしかたもおしゃれだった。

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☆East River State Park イーストリバー州立公園

天気がほんとうに気持ちが良かった。人々も散歩していてのんびりした空気にいい気分。

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マンハッタンが見える。くっきりと。青い空。

 

☆WholeFoods Market ホールフーズ

Whole Foods Market
238 Bedford Ave, Brooklyn
https://goo.gl/maps/x3LX9MG2HxpQMnXn6

ウィリアムズバーグのホールフーズには食材が有るんじゃないかと、期待していったらあった。豊富に。普通に、通常のお店のように、野菜も果物も、お肉も卵もある。この2日前に訪れたブライアントパークの店は、コロナの不安などから買いだめする人が後を絶たず、棚がすかすか、卵も肉も無い状態で災害時のような殺伐した光景だったのだ。

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トイレットペーパーは無かったし、缶詰などは棚が空いていたようだけれどもその他は通常のお店だった。安心したし、通常の気持ちちで買い物できることがうれしかった。ステーキ用にSirloinとローストビーフ用にBeef Chuck Roastの部位をカットしてもらった。

 

ウィリアムズバーグにも所々で壁画も見かける。おしゃれ。

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コロナで制限がどっと増えてきた頃だったが、いい天気で、外に出かけて、とても気持ちのいい日だった。地下鉄の駅も、週末はとくに賑わっているはずのウィリアムウバーグも、普段よりは静かで人も少なく感じたが、混雑していないので良かった気がする。

 

そしてこの日のブランチが私にはコロナ制限がおさまるまでには最後のレストランになることになるのだった。そうとは知らなかったが、出かけてよかった。

予定がなくなって(その中のいくつかはリスクを考えたら中止しなくてもいい性質のものあったので..)、少し悲しかったり暗くなった気持ちも、お出かけしてリフレッシュして、この非常時だけれどポジティブな面に目を向けようというきっかけにもなった。

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余談とプチ情報<マンハッタンに向かう電車は2つのトラップあり>

帰りの駅は、Bedford Avenue を使った。タイミングが良かったのでマンハッタン行きが10分後に来たが、見ると20分間隔だった。この駅は要注意で、同じホームに、マンハッタン方面の電車と、逆方面の電車が止まる掲示板を見るか、電車の行き先を見るか、電車の来る方向を分かっていそうな人に聞くかなどして、乗る電車を確かめる必要あり。

工事中だからかと思うが、1年前に来たときも同じだった。同じホームに来た逆の電車に乗ってしまってしばらく気付かず、後の予定に遅れるということがあった。

 

そしてもう一つのトラップ。このマンハッタン行きのグレー色のLライン、乗り換えの案内を見ると、14st stationで赤のラインに乗り換えとあるのだが、14st stationは3つある!!最初の14stは、乗り換え案内に表示されている14stのことではない。Union Squareなのだ。実は駅名は14st Union Squareなのだ。2個目が14street station, 3個目が終点の8ave-14street station、もうどれがどれだか分からないし、どの駅が、googleで表示されている「14st」なのか混乱するのだ。赤の1番への乗り換えは2個目の14street。チェルシーマーケットに行きたいか青いAC番の乗り換えなら最後の8ave-14street。なんて分かり辛い表示と、実際の駅名。初めての人には厳しい駅名だ。このトラップにも以前ひっかかり、最初に現れた14streetであわてて降りたらユニオンスクエアだったという。。そして予定に遅れたことがある。気をつけて。

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とにかく、この週末にかけては、少し気が塞ぎそうになるような、変化の多い一週間だった。学校はオンライン授業になり、レギュラーに行っていたヨガクラスや趣味の予定はしばらくのキャンセル、この土日の予定も、コロナの影響で本当に急にやむなく中止、無期限延期になってしまった。やむを得ないことだったが喪失感に包まれた。でも、このまま予定が家で籠っているのは、心身に良くないような心理状態だったと思う。そして、私はありがたいことに持病がなく高齢ではないことから、コロナウイルスの感染には細心の注意をもって、言われている予防策をしながらも、必要以上に恐れてはいない状態である。体調が良いことを大前提に、自己の判断のもと、リスクと天秤にかけた上で外出することにしていた。周りも、外出は一切しないという人もいるというのに、そして、ありがたい事に、この週末にウィリアムズバーグでブランチできないかと声をかけると、一緒に出かけてくれる友人がいた。

友達と晴れやかで楽しい日曜を一緒に過ごして楽しかったし、出かけられたことに感謝したい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

<NYのネットスーパー>FreshDirect を利用したら便利だった コロナ影響で

こちらに来て思ったこと、宅配サービスが充実している。

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Ubereats,Grubhub,Seemless,といったレストランの料理の宅配サービスはおなじみで、私もよく利用している。宅配代金、配達チップなどがかかるが、ニューヨークではお店で食べてもチップが18%かかるし、結局高くつくので、宅配サービスの割高感があまりない。ボリュームも結構あるので、1回の食事で3品など頼むと2人では多く、とっておいて2回分の食事になったりする。お得感もあり、玄関まで届けてくれて楽なので、しかも多くのレストランが利用できるので、よく使う。

 

そして、スーパーの食材などの宅配サービスもある。有名なのはamazon fresh。Amazonプライム会員だと、whole foodsの食材を当日中に届けてもらえるサービスも利用できて、宅配料もそこまで高くない。冬は寒くて10分歩くのも厳しい日があったら使う予定だったが、予想に反してこの冬は特に暖かく、歩いて買い物可能だったので使わなかった。

 

FreshDirect(フレッシュダイレクト)というネットスーパーもあることは知っていた。2月にポストに割引チラシが入っていた。これも生鮮食品から加工食品、お酒類や雑貨まで、スーパーで売られているようなものを宅配してもらえるサービスの1つで、amazon freshの競合だ。使ってみることにした。割引を使うには$99以上購入の必要があった。

普段の買い物の予算は、ホールフーズ で買い物をすると、一回30から60ドルくらい使う。それが週3回ほど。なので1週間分の食事を買うと思えば$99はすぐだ。ちなみに、月あたりでは、他のスーパーや日本食スーパーも使っていて、月あたりスーパーでは$600ほど使っている。

 

当日中届く!と広告は謳っていたが、予約状況にもよるので、私が見たときは2月の末だったが1日先までは埋まっていた。なので、2日後に予約することにした。朝8時から夜10時までの、2時間ごとの枠がある。

(3/13現在、非常事態宣言やテレワークなど拡大の影響で需要が増えて1週間後まで埋まっている)

 

ジュースやビール、ワインも頼めるので、手持ちで買うと重いものなのと、$99を手っ取り早く達成するためにワイン3本を入れて、あとは、牛乳、卵、お肉、チーズ、野菜など頼む。

ものの値段としては、ホールフーズ と同じか、若干高いものもあるか、たまに若干安いものもあるかといった印象。週替わりなどでセール品もあったり、今回のように割引があると、重いものを届けてもらえるメリットもあり、普通のスーパーよりお得感がある。

送料は普段はかかるようだが、freepassというものが60日間無料で使えるようなので使って無料にした。

 

promo codeに割引のコードを入れて支払い。注文後も、ある一定時間(予約時間の1日前くらい)までは変更可能らしく、そういう表示があった。

予約時間も、ある一定時間までは変更可能。先に日時だけ予約しておいて、期限までに品物を選ぶという使い方もできるようだった。毎週同じ時間に自動予約もできるようだ。

 

ちなみに、紹介リンクを使うと、誰でも$99以上の注文で$25offの割引が受けられる。私の紹介リンクだと、私にも同様にfreshdirectで$25offの割引があるのだが、もし興味があれば、よければ自由に使っていただければと思う。

https://refer.freshdirect.com/s/inuinumk      2020/12/31まで有効

 

そして、ついに届く日。フロントに人がいるアパートなので、フロントから電話がかかり、そのあと配達員さんが部屋の前まで来てくれた。便利。

これが届いたものだ。

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卵2つのうち1パックが輸送の結果だろう、8割ががっつり割れていたが、これはwebページから問題を選択式で報告すると、だいたい1日後くらいにcreditとして、次回の注文で使える金額として戻ってくる。簡単だった。

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そして、野菜の品質は申し分ない。肉も卵もいい。

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初めての注文のため、初めての人へのギフトとしてこの時はぶどうとオレンジが無料で入っていて、さらに次回product(野菜とフルーツ)に限って、2回目の買い物限定で使える40%offのクーポンが付いてきた。

これはリピート決定だ。

 

また頼もう、と思い、1週間後にその今度は割引を使うべく野菜中心にfres directで買った。冷蔵庫がいっぱいになり、その週はほとんど買い物をせずにすんだ。

そして久々の買い物が1週間後、3/13の金曜日のことだ。

 

新型コロナウイルス を受けたアメリカの非常事態宣言の発表などの影響で、人々が買いだめに走り、スーパーから一気に、生鮮食品含めて色々なものが無くなっていた。何も知らずに昼間、ホールフーズ を訪れた時に驚いた。肉類は、鳥と牛と豚はなくなっており、ひき肉とラム肉しかない。買う予定だったもののうち、牛肉は断念して、かろうじてあったラムの肩肉にした。野菜も少ない。

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そこで、fresh directのページで予約可能な日程を調べると、この先7日間の枠が予約済みになっており、需要がさらに高まっているようだった。すぐに来週金曜日の枠を予約をした。スーパーに行って欲しいものが買えないのなら、予め買いたいものを選び、時間に届けてくれるサービスを選ぶ方が賢明かと思った。

 

brick and mortar(ネット通販などに対して、実在のお店、という表現。直訳だとブリキとモルタルですが。)で品薄な状態が続くのがいつまでか分からないが、1週間先が宅配日だとしても、まとめ買いには便利だし、しばらくはお世話になりそうだ。

 

<NY生活>コロナで買いだめ急増 スーパーの棚がすっからかんだ...

驚いた...

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何も知らずにWholefoods Marketに3/13金曜日に出かけたときの事。

平日の午後なのに人が多いなあと思った、すると、多くの棚がすっからかん。

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特に、パン、パスタ、トマトソースなどの缶詰、スープなどの保存食品や主食、野菜類だと人参、タマネギ、じゃがいもの長期保存可能なもの。

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それ以外のものも売れていていつもは充実している棚がすかすかしていた。

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謎なのが、卵、精肉もほとんど無くなっていたこと。。生鮮食品なのに。

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そしてちょっと前に聞いていたトイレットペーパーだけでなく、キッチンペーパー、そして紙皿やプラコップ、ごみ袋、ラップやホイルのキッチン用品コーナーもすっからかんだった。何が起こった?

ハンドソープもなかった。分かりやすいなあ。

 

私は買い物は通常通りにし続けるつもりだったし、まさか困ることはないとおもっていたから、人々の消費行動には参った。

 

ただ、金曜日、一週間おつかれさまの晩ご飯にステーキを作ろうと思っていただけなのに。ステーキ肉はもちろんないし、豚、牛、鳥はほぼ品切れ。その時間でかろうじてあったのがひき肉、ラム肉。最後のひとかたまりだったラムの肩肉を1.2ポンド買えたのでよかったけども。ラムをその晩焼いた。

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みんな、肉も沢山買って冷凍しているのかな。

 

不安からの買い込み行動なのだろうか。。物流が止まるなんて聞いてないけれど。冷静になって!!と思う。

 

それと、来週からリモートワークやオンライン授業が拡大するから、おこもりさんが増えることになる。買い物に行く時間を節約したい、家から来週は出たくない、外は危険だから、ということなのだろうか。だが、棚が空っぽになるほど、いつもより多く買ったり、自分さえ良ければいいという感じがして嫌な気もする。

 

いつも買っているunsaltedのアーモンドが無かったので店員に聞くと、色々無くなっているけれど、毎日入荷して棚を埋めているから、明日になったらある、というようなことを言っていたと思う。そうだ、毎日入荷している、野菜や肉や卵は、今ないだけだ。

 

他のスーパーも同様で、友人に聞いたら、近いだけの小さなスーパー、並んでるのなんて見た事ないのに、昨日は店内をとぐろを巻くように列になっていて、その列に並びながら棚を見ていったと。他の知り合いは、トレーダージョーズという人気の大きなスーパーがあるが、そこに入って出るのに2時間かかったうえ、肉も野菜もほとんど売り切れだったと言っていた。

 

アパートのエレベーターで会ったひとも近所のスーパーの袋を両手に抱えていて、スーパーはモノがあったか聞くと、ほとんどのものがなかった、it's wired(奇妙だ)と言っていたので、皆が皆、買い込みを、何か必要だと信じてやっているわけではなさそうだが。

 

この時に思ったのが、私は買い込みをするつもりもなかったし、その必要もあると思わなかったが、なぜマンハッタンの多くの人はこんなことをしているのか。

 

買い込みは本当にあなたに必要なのか。その行動に、なんだか冷静さを欠いているのを見ると、悲しくなったよ。不安なんだろうけど。

 

マンハッタンに住んでいる人たちは災害に慣れていないから? 日本は地震も台風や多くの自然災害が、誰の身にも起こりうる。そして大きな震災を乗り越えてきている。そんな危機感から、備蓄をしている人も多いだろうし、備蓄がどんなときに必要なのかの経験もある。そして、助け合いの必要や数量制限があれば頑張って守る。この非常事態宣言が出たからと言って、モノを急に買い込む必要なんてないのだ。地震じゃないんだから。日本も、デマでトイレットペーパーが無くなっているが。。

 

そして、私は、地震のことを思った。電気ガス、水道、通信手段もままならない、トイレットペーパーがどうした、トイレもお風呂も使えない最悪の状況だ。だが今はどうだ。ライフラインはある、携帯は充電できるし家族や友人と連絡を取り合える、お風呂に入れるし、なんの不自由がある?スーパーの食品だけは、急な需要で今日は手に入らないものもあったけど、明日、数日すれば手に入るし、何とかなる。衣食住があることの幸せ。

 

そう思ったら、今の状況は不自由は沢山あるけれど、衣食住足りているし、できることに目を向けて、ポジティブにこの状況を過ごそうと思った。

この週末は日本でもニューヨークのことが報道されたのか、何人か日本の友人からLINEが来たり、こちらから連絡したりして、情報交換したり話すと、この状況でもインドアでできることを楽しんでいたり、医療関係の友人の大変な状況を聞いたり、日本で起こっている助け合いやあったまる事例を聞いたり、励まされるようなこともあった。

 

この週はコロナ関係で急な変化が多かったり、予定がキャンセルになったり、気が沈みそうなこともあったけど(といっても、そんなにひどくない、ちょっと残念なことが重なっただけ。)、友人と連絡をとって、思考がポジティブになれた気がする。

 

#新型コロナウイルス #海外生活

 

 

 

 

 

<NYで音楽>NYフィルのオープンリハ詳細レポート 本番で演奏されることのなかったラフマニノフのピアノ協奏曲を聴く COVID19の影響も...

NYフィル(New York Philharmonic)の演奏会には何度か足を運んでいるが、オープンリハーサル(open rehearsal)といって、本番前のリハーサルを公開しているのにもずっと興味があったが、ついに行った。

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本番さながらの演奏、曲によっては、通しで聴けてとってもお得感もあり、本番では見れない指揮者の手直しがどんな感じか雰囲気が感じられたり、とても良かった。

 

ニューヨーク旅行で、気軽に安い値段でオーケストラの演奏が聞きたいというなら、そして夜のコンサートは無理だけど午前中が空いていてちょうど日が合うなら、選択肢の一つとしてありかもしれない。

 

2020年現在は、月に2回ほど、木曜日の午前中に行っている。ny philharmonic open rehearsalなどと検索したら、公式サイトのオープンリハーサルのページが出ると思うので、そこで行きたい回を選んでチケットを買う。価格は$22+fee3で$25だった。


今回の演目は、ロシア作曲家特集みたいで、

ロディオン・シチェドリン/管弦楽のための協奏曲1番お茶目なチャストゥーシュカ

ラフマニノフ/ピアノ協奏曲3番

ストランヴィンスキー/ペトリューシュカ  (1911版)

(Rodion Shchedrin/ Concerto for Orchestra No. 1, Naughty Limericks

Rachmaninoff/ piano concerto No.3 

Stravinsky/ Petrushka)

 

ラフマニノフのピアノ協奏曲目当てに行ったが、結果どれも素晴らしかった。リハーサル、だけれどほとんど演奏会本番のようなもの。とにかく、ピアノが素晴らしかった。

オープンリハーサルとは、どんな感じだったか記録したい。

 

時間は、9:45からとあったのでその時間には席に座ったが、ステージ上の団員はまばらで徐々に増えて、実際のリハーサルの開始は10時だった。そして、12:30終了。注意書きには、リハーサルは最大30分延長のことがあるとあったが、今日は時間できっちり区切っており、ピアノ協奏曲の途中で時間が来て終了。さーっと団員達は去っていった。

 

 

席だが、席指定なしなので自分でその場で空いている席を選ぶ。

そして、最初は、前半分の席は、係員が制止していて、おそらくmember ship、会員など優先権のあるチケットの人しか入れなくなっていた。

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9時55分位になると、前の方の席も全員に対して解放されて、移動する人もいた。私も前の左方に移動した。前10列は関係者席のようだったので、座れる席の中で、前から4番目ほど、なのでだいたいだが14列目くらいだったかと思う。そして、11:30頃に中休みがあったので、その時間にまた席を移動して、最後だったピアノ協奏曲は前の方の中央の席から聴くことにした。

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ちなみに、これで分かったのが、ピアノ協奏曲なら個人的にはステージに向かって前めの左側の方が良かったかもと思った。中央にピアノが置かれ蓋がオープンにされるので、指揮者が隠れて見えづらくなり、ピアノ奏者の顔と手首は見えるが、超絶に走り回る指はちょうど見えない、見たいのに見えないという位置。音響はバランスがいいと思うが。

 

観客の人たちも、なんだかリラックスしていた。平日午前だからか、働き盛りの若い人は少なく年配の方が多い感じはした。隣に座ったおばあちゃんと、ハンドサニタイザーの匂いをきっかけにちょっと話したり(そのおばあちゃんもずっと使ってなかったのを引っ張りだして使ってるのよ、私も、とか、それいい匂いねとスモールトーク)、席を移動したら、隣の女性が変更になったピアニストの名前を教えてくれて、彼は24歳だなんて若いですね、若いって、何言ってるのよ、あなたと同じくらいなんじゃない!学生なの?(こんな時間に、薄化粧でぼさぼさ頭で来てるから若めの学生かと思われたのか、冗談か、アジア人は若く見られがちだから本気かも?たしかにある意味歳をとった学生ではあるけど..)と、彼女は、コーラスに入っているのだと、少し会話したり、ほっこりした。


リハーサルの様子

本番の黒くプロフェッショナルな緊張感とは違い、団員は私服なので見た目だけはカラフルでラフな雰囲気だ。だが、リハーサルはもちろんプロフェッショナルだった。

 

最初にアナウンスがあり、これはworking rehearsalだから静かに聴いてね、という注意とともに、今回のピアノ協奏曲のソリストとして予定していたロシアのピアニストDenos Matsuevが、アメリカに来られなくなったので代わりにGiorge Liが弾くということを言っていた。3/12のオープンリハーサル、そして12〜14のコンサートの予定だったから、ちょうど今週にニューヨークが新型コロナウイルスの関係で非常事態宣言を出されたし、コロナの関係だろう。

Giorgi Li は1995年生まれ、24歳でとても若く驚いた。

指揮者はValery Gergiev。

 


曲目リハーサルの順番は、プログラムと異なる場合があると書かれていたように、ストランヴィンスキー、ロディオン、ラフマニノフの順だった。そして、タイムキーパーのような女性がおり、曲ごとに時間配分があるようだった。


ストランヴィンスキーは、普通に一回、全てを通してから、1箇所ほど、10分ほどかけて指揮者が細かな指示を出して手直ししていた。なので本番通り。それと、コンサートマスターが、通し演奏中に、後ろの1stバイオリンの人に何か指示を伝言して、そこから後ろへ伝えていくという場面が何回かあって、ほほぅ!と思った。プロもこうしてるのね。他のバイオリンでは見られなかったけど1stバイオリンはそういう風土なのかな。

そして、通しで聴けたのも良かったし、すごい迫力でいい演奏だった。


次のロディオンは、10分くらいの曲なので、短く区切りながら細かな部分を何度も合わせたり指揮者が指示していた。通していたかは分からない。初めて聴く曲だったが、パーカッションの刻みのリズムが絶えず流れる感じの、ポップな可愛いイメージの曲だった。

 

そして、インターミッションをはさんでラフマニノフ。最初から流していく。ピアニストのGiorgeが巧みで正確で、強いところの溢れるパワー、きれいなところはきれいで、とにかく素晴らしかった。若さを感じるパワーと、若さを感じさせない巧みさ。隣の女性は、1楽章の長いカデンツァの後で涙していたようだ。こちらももらい泣きもしそうになった。リハーサルの時間が終わり、演奏の途中で突然に終了すると、大きな拍手と、ソリストへのブラボー。

最後まで聴きたかったな〜

 

今日のはじめてのオープンリハーサルは、満足だった。また気になるプログラムがあれば行ってみよう。

今回の演目3/12〜14のコンサートで弾かれます

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<追加3/13>

新型コロナウイルス の影響を受けて、ブロードウェイの公演、オペラ座カーネギーホール、野球、NBAなどの休止がこの日に発表された。そして、nyphilのホームページに行くと、12〜14に予定していた、このnyphilの本番のコンサートも中止に....ny philharmonicも3/31までの全てのコンサートイベントを中止にすることにしたらしい。

私も土日に実は本番を聴きにいきたいと思っていたのが、このリハーサルを聴いたのが今月のnyphilを聴く最後となってしまった。若きピアニストのGiorge Liのラフマニノフ3番の演奏を最後まで聴ける事が今回は無くなってしまった。残念だ。

 

今週は新型コロナウイルスに関してアメリカで非常事態宣言が出たり、激動で、私の行っている学校の授業は全てオンラインになり、定期的に通っているピラティスやヨガも無期限キャンセル、さまざまなイベントのキャンセルが相次ぎ、その度にやるせない気持ちになった。仕方がない。でも心の健康も保つべく、ポジティブに、できる範囲で楽しんでいこう。